正善寺本尊「阿弥陀如来坐像」
正善寺の阿弥陀如来は、昭和51年に日光山輪王寺より勧請(かんじょう)された仏様です。身の丈約1メートル、当時奈良博物館の館長をされていた石田茂作氏に鑑定していただいた書簡によると、製作は鎌倉中期とされ、日本で最初の仏師とされる定朝様式(じょうちょうようしき)の阿弥陀如来とされています。
一番の特徴はその「肉髷(にくけい)」で、通常如来像の肉髷は頭上のやや前にみえるかたちであるのがほとんどです。正善寺のご本尊の肉髷は頭頂に置かれていて、その相は国内でも珍しいとされています。また光背も放射状に描かれており、弥陀来迎図にあるそのままの姿を表しています。
明星山 神楽院 正善寺
寺院名 | 明星山 神楽院 正善寺(みょうじょうざん かぐらいん しょうぜんじ) |
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宗派 | 天台宗 |
開基・開山 | 開山の祖は、覚永僧都。《宝永三年(1706)寂》 |
ご本尊 | 阿弥陀如来(鎌倉中期) |
縁起・由来・歴史 |
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文化財 | ご本尊が栃木県の指定文化財です。また、古墳は足利市の指定文化財です。 |